株たろうが、有力筋に突撃取材!時には仕手筋にも果敢にアポイント! 金融経済のスペシャリスト松本弘樹氏に監修していただけることに。 大手新聞社の経済記者も参考にする王道路線の石見銀山氏も参画!

松本弘樹 連載コラム


証券株式市場より愛をこめて 2010

 

(1)2010年 日本株式相場の環境について

 

2009年に政権が交代し一時でも世間では、これで閉塞している社会・日本経済が変わるだろうと大きな期待感、希望感が高まった

しかし現在の日本の抱えている財政と景気の問題があまりにも複雑かつ難解で、解決が困難なものであったため、当の民主党ですら与党となって初めて政策運営にあたり窮地に陥っているのが現状であろう。  

同様に、私が証券業界の不祥事を約5年にわたり訴え続けてきたが、マスコミでは、やくざや仕手筋がどうこうというそちらばかりに注目が集まり、私の訴えるその本当の意味については世間に全く持って浸透していないように思える。

私が訴えてきた問題は、それまた個々に根が深く、今の日本にとっても重要な問題ばかりなのであるけれども・・・

私が主張しているその点というのは市場のルールや企業倫理のあり方などであり、その肝心な論点については、マスコミ各社が私に取材に来ても各種媒体でまだ一度も取り上げられていないのである。 

私にとってはそれは甚だ残念な限りである。

現に証券市場の活性化が日本経済の復活・再生シナリオにとって、いかに大事なことかを認識しているものは、世間的に実際評論家を名乗る者の中にも非常に少ないといえる。  

なぜならばバブル崩壊という壊滅的なトラウマを20年も前に多くの日本人が身にしみてしまっているため、相場や金儲けに奔走するのはけしからんという風潮がこの国の人々にいつの間にか浸透し染み付いてしまっているからなのである。

だから私は今年あえてその戒律を破るがごとく、改めて「日本人よ金儲けに目覚めよ」と訴えたいのである。

そしてこの不況下で、ただただ日本人が自信を無くしているのではなく、もっと日本経済の底力を信じろと、今、我々の住んでいる日本はアジアの中核たるポジションにいなければいけない存在であるということをみんなが自覚をして欲しいのである。 

私は日本こそが公正で効率的な市場をもつ東アジアの金融センターとして、中国や他のアジアの経済を牽引する存在にならなければいけないというふうに考えている。   

 

(2)金融当局へ  決して資本主義を否定すること無かれ

 

私は自分の苦い実体験から書籍でも実名で金融市場の問題点を指摘し、時として市場関係者を具体的に批判してきた。

しかしそれは一時も早くルールに乗っ取った公正な市場の確立、効率的な市場の形成を目指したものだからであって、その一方である投機的資金を、市場から追放する目的で語った事では毛頭ないのである。

むしろ私は勇気ある投機的資金こそが窮地の市場に必要不可欠なものであると経験上確信している。  

西田が市場に参加し始めた時代(1990年代後半)は、銀行がバブル崩壊で痛手を受け、貸し剥がし等の資金回収に動いていた時期でもあり、証券市場でもその市場に対する救世主の登場を待ちわびていた時代でもあった

やりかたは別として、当時の西田の登場によって存続が救われた会社が皮肉にも少なくないのである。

逆に機関投資家といわれる(賢明と呼ばれる)資金ほど、そのような投資チャンスには弱く(脆く)投資しない言い訳ばかりだけの弱き存在であることは、私は現役のファンドマネージャーとして実務の立場から非常によくみてきたものである。  

だからこそ、金融当局がその意味を深く認識せず、十把一絡げに全てを一網打尽に排除することは絶対にしてはならないと、私は強く警告したいのである。

そしてなによりも公正な市場の創設に対し、有識者や実務者の声をもっと反映させ一日でも早く(企業資金調達が効果的に機能する)資本市場の整備に努めるべきなのである。  

さらに各取引所においては過去の自らのお粗末を素直に自戒し、より磐石で優秀な新興企業の育成の場、そのための徹底したルールつくりを完成させることが必要だと思う。  

景気の側面からまだしばらく不況は続くであろう  しかし不況下の株高という格言があるように、また企業家や従業員の抱く期待や夢が、将来の個人消費を支えるように日本経済に全く将来の希望や夢が無いわけではないのである。

今年2010年は、整備された金融市場が結果として蘇り、さらに活況を呈し、そして実態の日本経済の再生を牽引するきっかけになることを私は願ってやまない次第である


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